システム構成

分散システム

大型汎用コンピュータは1台数億円から数十億円しますが、1980年代頃になると1台1千万円から数千万円くらいの小型コンピュータが登場します。これで、大企業だけでなく、中小企業にもコンピュータシステムが普及するようになりました。それだけでなく、コンピュータの利用形態にも変化がありました。

これまでは、バッチ処理やオンライン・リアルタイム処理といった、ホストコンピュータが中央に1台あり、そこで全てのデータ処理を行っていましたが、小型コンピュータを使った分散処理システムが出来ました。全国の支店・営業所ごとに小型のコンピュータを設置し、その地域で発生したでデータはその地域で処理します。小型コンピュータ同士をネットワーク回線で接続し、他の地域のデータが必要な時はネットワークを通してデータをやり取りします。

分散システムの利点はどこか1台のコンピュータが故障しても、被害はその地域のみであり、システム全体には影響がありません。それから、データを中央に送り、また結果を中央から受取るバッチ処理に比べて、ターンアラウンドタイムが短くなります。

さらに小型コンピュータにはもう一つの工夫がなされていました。それは熱対策です。大型汎用コンピュータは大きな熱量を発するので、冷却装置が必要であり、気温と湿度を低く設定した特別のコンピュータルームが必要でした。しかし、小型コンピュータは人間が仕事をする同じ環境の部屋に設置できるようになりました。