システム構成
バッチ処理とは大量データの一括処理の事です。コンピュータシステムの最初に生まれた処理システムです。その頃のコンピュータは大型汎用機またはメインフレームとも呼ばれ、1台数億円から数十億円するもので、大きさも学校の教室以上の広さがなければ入らないものでした。従ってこれを購入して利用するのは銀行や保険会社などの大企業に限られていました。
コンピュータは本社がある東京などの中央に1台設置され、全国の取引伝票を集め、ここで一括処理します。業務上全国で発生する全ての伝票は紙ベースの人間が手書きした伝票です。仕入伝票、売上伝票、請求書、受領書、入庫や出庫の伝票、取引が行われる都度、物やお金や情報の流れが伝票に記載されます。これら伝票の全てを中央に集めて、大量のデータを一括処理するのがバッチ処理です。
中央で一括処理した結果、それぞれの地域に必要な情報を返します。従って、各地域ではデータ処理の結果を知るのは、データ発生から数日後ということになります。データが発生した地域では、紙の伝票をまとめて中央へ発送します。中央に到着するには1日以上かかります。また手書きの紙である伝票はそのままコンピュータに入力できませんから、これを紙カードや磁気テープといったコンピュータが入力処理できる媒体に返還します。これにまた、1日以上かかります。
コンピュータで処理して、結果を出力するのに1日以上。出力結果を地域ごとにまとめて発送するのに1日以上。となると、最低でも4日間以上必要ということになります。データが発生してから結果を受取るまでの時間をターンアラウンド・タイムと言いますが、バッチ処理の場合は、最低4日間必要と言う事になります。